【体験談】レアジョブを3年続け、TOEIC750点に

英語学習に挫折し続け、オンライン英会話にたどり着く……

英語をペラペラ話せたらカッコいいよね……。そう思っては、英会話教室に通ったり、通信講座にチャレンジしたり。「わずか3カ月で!」とか「聞き流すだけで!」といった謳い文句に騙されて、安易な勉強法に飛びついてきた。しかし、そのどれも三日坊主で終わった。当然、一ミリも英語力向上にはつながらなかった。
のちに、仕事で英語勉強法や留学について記事を書くようになり、わずか3カ月とか、聞き流すだけで英語がペラペラになることは絶対にない、ということを知った。

英語をものにした人たちに取材すると、必ず言われたことは、「英語はインプットだけではダメ、アウトプットをしなければ絶対に話せるようにはならない」ということ。要するに、いくら知識を詰め込んでも、学んだ英語を使って実際に会話をしたり英文を書いたりしてアウトプットをしなければ、英語はものにできないのだ。
でも、日本で生活をしている限り、英語を使う機会は皆無に近い。どこでアウトプットをすればいいの? と思っていた時に出会ったのがオンライン英会話。

オンライン英会話とは、今さら説明するまでもないが、スカイプやZoom などのビデオ通話アプリを使って、英会話を学ぶプログラム。パソコンやスマホとインターネット環境さえあれば、好きな時間に好きな場所で勉強できるのが利点。授業はマンツーマンが基本。多くは、人件費の安いフィリピン人を講師とし、受講料を安く抑えている。だいたい月5000円~6000円前後の定額制が一般的だ。

レアジョブの体験レッスンを受けてみる

私は2013年から約3年間、当時オンライン英会話の最大手だったレアジョブを受講した。
最初は2回の無料体験レッスンから。登録は簡単。予約可能講師を探し、希望の曜日と時間を選んで「予約する」ボタンで予約。時間になると、講師からスカイプでコールがくる。

無料体験レッスン1回目、名前や住んでいるところ、英語を勉強したい理由など、簡単な自己紹介からスタート。フィリピン人の講師を前にカッチカチ。マンツーマンだからだれに気兼ねすることもないのだが、なんとなく気恥ずかしくて声も細くなりがち。25分、何を話したのか全く覚えていないが、なんとか終わったという感じ。
ただ、こっちがちょっとでも何か言うと「Good!!」とか「Nice!!」とかやたらほめてくれるのでどんどん気持ちが上向きに。「間違ったらどうしよう」「これで合っているのかな」という不安がだんだんなくなっていくのがわかった。
無料体験レッスン2回目。前とは違う先生の授業を予約。また自己紹介からスタート。2回目なので前よりはちょっとマシにしゃべれる。フィリピン人の国民性なのか、そういう指導をされているからなのか、講師はみんなフレンドリーでほめ上手だ。25分の授業が終わる頃には、「楽しい!また話したい!」という気持ちになっていた。

ちなみに、「フィリピン人講師の英語はなまっている」説だが、ほとんど気にならないレベルではないかと思う。確かになまっている先生もいることはいるが、事前に音声による自己紹介を聞くことができるから、聞いて確かめるといいだろう。
ある国際的な調査機関の調べでは、英語圏以外では、フィリピンは世界で3番目に美しい英語を話す国に選ばれている。そのためか、フィリピンには米国企業のコールセンターが多い。時差を利用して24時間対応でき、しかも人件費を安く抑えられるからだ。

3回目から楽しくてやめられなくなる

さて、体験レッスンの後、迷うことなく入会申し込み。以来、気付いたらまる3年が過ぎていた。三日坊主の私にしては人生始まって以来の快挙である。理由は簡単。とにかく楽しいのだ。 
レアジョブには、日常会話コース、ビジネスコース、TOEICコースなど、目的別にいろいろなコースがあるが、私が続けているのは「Dairy News Article」というもの。1日1本のニュース記事を読み、記事の内容をサマリーしたり、記事に関する講師からの質問に対して自分なりの意見を言うというものだ。

最初はニュース記事の音読も訥々(とつとつ)という感じだったが、少しずつスラスラ読めるようになっていった。また、事前に辞書を引いておかないと知らない単語だらけだったが、だんだんと辞書を引く回数も減り、初見でも大意をつかめるようになっていった。
こういう進歩はとても小さくて、なかなか気づかないのだが、ふとしたときに気づいて自分でも驚くことがある。

たとえば、webサイトで調べものをしていて英文の資料に出くわしたとき、以前の私なら、ちらっと一瞥しただけで無理!と投げ出していたのに、あるときから抵抗を感じなくなった。かといってすらすら読めるというわけではないのだが、とりあえず読んでみよう、と思うようになっていたのだ。

続けられたのは、お金がもったいない!という気持ち

楽しく続けていたレアジョブだったが、目に見えて成長が見えないのが英語学習の辛いところ。ときどき、くじけそうになることはあった。そんなときに、支えになったのは「さぼったらお金がもったいない!」という気持ちだ。
私のコースは、1カ月何回受講しても6000円くらいなので、たくさん受講すればするほどお得になる。逆に、たくさんサボって月に1回しか受講しなくても6000円。それは勿体ないので、最低月4回は受けるべし、と自分に課していた。そのケチさのおかげで3日坊主にならずにすんだ。

「時間が余ったらやる」は続かない

オンライン英会話は、いつでもやりたいときにできるのが利点だが、いつでもできる=いつでもやらない、になってしまいがち。「今日、時間が空いたらやろう」という考えではついついサボってしまうのだ。この時間に何があってもやる、と決めないと、「あー、いろいろあって今日は結局時間が空かなかった」となってしまう。今月お金が余ったら貯金しよう、と思っていたら、いつまでたっても貯金ができないのと似ている。

ルーティン化してしまうこと

私の場合は、毎朝8:30~9:30はオンライン英会話の時間と決めた。朝、食事や身支度、家事を済ませたら、8:30にはデスクに着いて予習を始める。9:00からレッスンがスタート。終わったら、30分くらい復習をする。朝早く仕事に出かける日もあるから毎日は無理だが、平均すると週3日はやっていた。朝できなかったから夜やる、ということはしない。毎日決まった時間にやることが継続の秘訣だと思うからだ。

1日25分の授業を週3回、3年続けたところで150時間くらいにしかならない。語学習得には2000時間必要とはよく言われる。小中高校の英語の授業時間をすべて足して1000時間とすれば、あと1000時間学ばなければならないことになる。まだまだ道のりは長い。でも、続ける限り、確実に近づいていく。

TOEICでオンライン英会話の成果を試す

レアジョブを3年続けた頃、TOEICを受けてみようと思い立った。
本来、私は地道にテスト勉強をするというのが大の苦手。本番のプレッシャーにも弱い。TOEICは試験時間が2時間もかかると聞くし、スコアが低いと凹むだろうし、あれだけは受けたくないと思っていた。しかし、英語って、話せるようになるまでにとてつもなく長い時間がかかる。進歩しているのかどうか、実感しづらい。途中でくじけないために、なにかわかりやすい目標を持ったほうがいいのではないか、と思ったのだ。
気が変わらないうちに、とにかく申し込もう。受験料を払っておけば、受けないともったいないと思って勉強するだろう。

2カ月間、隙間時間にTOEIC対策!

申し込んだ日から受験日まで2カ月しかなかった。TOEICの試験はとにかく量が多いので、どんどん解いていかないと時間が足りないと聞く。また、試験のパターンに慣れていないと点が取りづらいとも聞く。TOEICでは過去問を公開していないが、似た形式の予想問題集を買って1回はこなしておいたほうがいい。Part5、6(文法のパート)の予想問題を集めた薄っぺらい問題集があったから、それを買って時間を測って練習をした。
本番の文法パートの試験と同じ46問を何分で解けばいいか。問題集には、目標時間はTOEIC600点を目指すなら23分、730点なら20分、860点なら17分と書いてある。

最初は46問を解くのに30分以上かかった。2回目3回目でも22分とか25分かかっていた。同じ問題を繰り返しているにもかかわらず、全く覚えていない自分に唖然とする。もちろん正答率は100%に届かない。
リスニングテストはよい対策を思いつかず、TOEIC の公式サイトに数問の例題があったからそれを試しただけ。
隙間時間にちょこちょこ勉強したくらいで、準備万端とはいかないまま本番を迎えた。

本番!リスニング問題の出だしでつまずく

雲一つない晴天の日曜日、試験会場に向かった。会場は、駅から徒歩数分のとある大学。10個くらいの教室を使っていただろうか。たくさんの受験生で混雑している。

マークシートなんて大学入試以来。それって40年以上も前!? 人生がかかっている入試とちがってそれほど緊張はしないけど、やっぱりどきどき。

前半はリスニング。

最初、簡単な注意事項が英語で話されるのをぼんやり聞いていたら、いきなり問題が始まって、1問目の冒頭を聞き逃す。出だしがわからないと、その先も全く意味がつかめずギブアップ。あわやパニックになりそうだったが2問目からは気持ちを立て直す。息をつく暇もなくどんどん問題は進んでいく。一瞬でも集中力が切れるともう話が見えなくなるから必死。

後半は文法問題。家で多少でも練習していてよかった。問題のパターンを知っているだけでも落ち着いて取り組める。深く考えると時間が足りなくなるのでどんどん解いていく。
残り1分というところで、まだ10問くらいが残っていた。これは無理だなと思い、残りは全部選択肢Aを塗りつぶして終わり。

は~~、疲れた。あっという間だった。

目標は600点だが、500点取れていればいいほうかなという感じ。

初めてのTOEIC、そのスコアは!?

1か月後、TOEICの結果が郵送で届いた。さて、スコアは!?

なんと、リスニング370点、リーディング380点の合計750点。目標の600点を大きく上回っていた! 

簡単な問題集を1冊やっただけで、とくに勉強はしなかったのに、750点が取れたのは自分でも驚いた。でも、平均週3回とはいえ、レアジョブで英文のニュースを読むうちに知らずしらずのうちに語彙力は増えたと思う。

単語を覚えるというと単語帳を作ったり、同じ単語を何度も書いたり、ということを学生のときにはやったが、そういうことはしなかった。それでも、勉強を続けることで何度も同じ単語が出るので自然と覚えるのだ。レアジョブのおかげで、たとえばObesity(肥満)、Liber disease(肝臓病)、diabetes(糖尿病)、dementia(認知症)、anesthetist(麻酔医)、veterinarian(獣医)、Genetically modified food(遺伝子組換食品)といった、中高の教科書では絶対出てこないような単語も自然と覚えた。

ヒアリング力は、毎回25分とはいえ集中的に講師の言うことを聞き続けているから、自然と上がったのだと思う。

こつこつ勉強するのは嫌いと思っていたけれど、結果的にはこつこつとレアジョブを続けた(それも3年間!)ことが成長につながったと言えそうだ。

3年、と聞くと、「えー、そんなにやらないといけないの? 面倒くさい」と思ってしまうが、いつのまにか3年が経っていた。そのくらい、レアジョブでの勉強が楽しかったのだ。

結局、英語力を伸ばすには、楽しく学ぶに尽きる、ということか。 今後も“楽しく”学び続けていきたい。

【レアジョブについて】

日常英会話コース 月額6380円(1日1レッスン25分)

無料体験レッスン あり(2回)

レアジョブ公式サイトへ

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